この施設を見てみたかったので、滑川を訪れました。
時期的に生きたホタルイカは見れませんでしたが、ダイオウグソクムシを見ることが出来ました。
◎備忘録
〇発光器について
・皮膚発光器、眼発光器、腕発光器がある。
・背中側の感光部で海面からの光を感じ、同じ明るさで腹側にある皮膚発光器を光らせ、体
の影を消すと考えられている。
・皮膚発光器の反射層には青と緑の2種類あり、水温の高い(浅い)ところでは緑色、水温
の低い(深い)ところでは青色に光って周りの明るさに溶け込み、下から狙ってくる魚の
眼をくらましていると考えられている。
しかし、青と緑が同時発光することも多く、他の意味もあると考えられる。
・人間の眼は弱い光が見えにくいので、強く光る青しか見えないとのこと。
〇一生について
・一生は約一年。
・3~5月 卵 :水深100mより浅い所で多く見られる。
長さ1.5mm程の楕円形で、透明なゼリー質に包まれ数珠状につなが
ってる。
・5~6月 ふ化 :産卵から約2wでふ化する。
水深200~450mで成長。
・初夏 稚いか:海のどのあたりで、どの様に生きているのか、まだ謎が多い。
・夏~秋 成長期:8月頃には体調が2~3cmまで成長。
昼間は岸から離れた200~600mの深い海で過ごし、夜には餌を取る
ために100~30mの浅い所まで浮かび上がってくる。
餌は、オキアミなどのプランクトン。
・2月 交接 :オスが腕を使って精子の入ったカプセルをメスに渡す。
オスの一生はここで終わる。
・3~5月 産卵 :メスは群れとなって富山湾の岸近くの浅い海で産卵。
一匹が一回に産み落とす卵は約2000個。
一匹で8000~20000個も卵を産む。
身投げ :産卵を終え、息も絶え絶えとなったメスは、潮に流されそのまま海岸
に打ち上げられるものもある。
その光景を「身投げ」と表現する。
〇漁について
・漁期は3月~6月までの4か月間。
・現在は定置網を使用している。
・富山湾のホタルイカ定置網は50統あまり。
・滑川には11統の定置網が設置してあり、その他の漁場は水橋や魚津などにある。
・岸から沖の方へホタルイカを導く構造になっており、上から見るとスルメイカの様な形
をしている。
・垣網、袖網、昇り網、身網の順でホタルイカを誘導する構造になっており、身網以外は
藁で作られている。
・漁期が終わると、垣網は浮きから切り離され海底に沈められ、ホタルイカや小魚の産卵
場所として利用される。
※知らないことばかりで、楽しめました。(^^♪
PR