今年最初の映画を観てきました。
隠岐諸島において「隠岐古典相撲」という伝統文化が受け継がれており、その神事を通して島の人々の心が盛り上がり通じ合っていく様が描かれた映画でした。
興行の大相撲を見に行ったことはありますが、神事の相撲を見たことはありませんので、とても興味深い世界でした。
そして、島で暮らす人々の大切にしている心持ちや、この伝統文化への考えや思い、主人公と周囲の人々の心模様の変遷が、美しい風景の中に映し出されていました。
また好きな映画が1本増えました。(^^♪
監督・脚本:錦織良成
原作:「渾身」(著:川上健一)
出演:伊藤 歩
青柳 翔 ほか
※古典相撲という神事を催すことで、人々の思いが繋がっていく様子が映されていました。
「隠岐古典相撲の特徴」
・三重(さんまい)土俵でとられること
・勝負のしこりを残さないように一勝一敗の引き分けで終わること
・個人としての勝負のみではなく地域同士の勝負でもあること
・相撲自体が競技ではなく神事(カミゴト)と考えられていること
偶然にも今読んでいる本の中に、江戸時代の土佐の鯨漁師同士が喧嘩する際には、後に遺恨
を残さないために殴り合いではなく、頭元の屋敷内にある土俵で相撲をとり、思いをぶつけ合い
土俵を出る際には和解するという決め事があった、という一節が書かれていました。
これも素晴らしい相撲の役割だなと感心しました。
甲本雅裕氏の存在が、素晴らしかった。
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