先日観た映画です。
森川みのりは、アパレルデザイナーとして東京で勤務していたが、移動辞令に不満を持ち退社してしまう。
再就職先を探してみるが、雇ってくれる会社は見つからない。
ある日、雑誌に大分で農園カフェを営み活躍し始めた友人の記事を見つけ、彼女に会いに行くのだが、母から大分県臼杵市で有機緑茶農家を営む祖父(森川修造)の所にもついでに顔を出すように言われ、渋々挨拶をしに祖父のもとを訪れる。
そこで祖父と酒を酌み交わしながら将来について語り合う金ちゃん(大宮金次郎)と出会う。
金ちゃんこと大宮金次郎は、農林水産省官房企画官という身分を隠しながら全国各地の農家を回っては農作業を手伝い、酒を酌み交わし、農家の本音を事務次官に報告したり、それらを踏まえて大局から物事を見て様々な判断をする役人であり、今回は臼杵市の農政局長という立場となり省が開発した新しい農薬を普及させるために、赴任してきたのだ。
そして、早々に以前から気にかけていた修造に会いに来たというわけだ。
みのりと金ちゃんが修造のもとを訪れた翌日、修造は心臓発作で倒れてしまう。
修造の茶畑は、有機農法に変えてから5年を経て初めての収穫の年を迎えており、県の助成事業から受けた融資の返済計画が今年から始まる予定であった。
みのりは金ちゃんと相談し、他の人手が見つかるまで農作業を引き受けることを決意する。
金ちゃんや市役所農政課職員(木村卓司)の助言や手伝いに支えられて、毎日体を動かし・汗をかき・土にまみれて農作業に奮闘する日々のその先に見えて来たものとは・・・
監督:塩屋 俊
出演:陣内 孝則 (大宮 金次郎役)
田中 麗奈 (森川 みのり役)
柄本 明 (森川 修造役)
吉沢 悠 (木村 卓司役) 他
※みのり、金ちゃん、木村の3人で、摘み取った茶葉の加工をするシーンが興味深かった。
温度や湿度に合わせて炒り時間を調整するのだが、この作業が上手く出来ないと美味しく製茶
出来ない模様。
長い年月祖母が記録し続けたデータのおかげで美味しく製茶出来たわけだが、どの位味に違
いが出るのだろう?
保存方法の仕方によっても、味に違いが出そうだな・・・?
中国茶で身上をつぶす人がいる・・・という話を聞いたことがあるが、心底美味しいと思えるお茶
とはどの様な味で、どの様な気分になるのだろう?
死ぬまでに、一度経験してみたいものだ。
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