先日、本宮山でのスロージョグ後、カヤックを漕ぎに行きました。
いざ漕ぎだしてみると、すぐに右側のスポンソンの空気が抜けていることに気づき、すぐ隣の浜へ上陸するハメとなりました・・・orz
結局、ほとんど漕ぐことも無くスタート地点に戻り、フネの分解に取り掛かりました。
分解時、空気の取り入れ口付近からの空気漏れかも?と思い、接着剤にて取り入れ口を付け直してみたものの空気漏れは止まらず、エアーチューブを取り出して確認・修理が必要なことが決定的となりました。(~_~;)ハァ~・・・
これでは、ただフネを組み立て・分解しに来た様で悔しく、少し試してから戻ることにしました。
・片方のスポンソンから空気が漏れると、漏れた方が少し沈みフネが傾くことへの対処。
①乗船中に、空気が抜けていない方のスポンソンから空気を抜いてみると、フネの傾きは無く
なるが、バランスが悪くなり転覆し易くなることが分かった。
②乗船中に、空気漏れするスポンソンに空気を注入してみると、具合が良かった。
海況が安定していれば、時々空気を注入しながら漕ぐことが有効なことが分かった。
(それには、シーソックを付けず、シート付近の直ぐに取り出せる所に空気入れを設置してお
くことが必要)
・両方のスポンソンに全く空気を入れずに漕いでみると、バランスをとることが難しかった。
しかし、バランス感覚を養うには、この状態で漕ぐのは有効だと思った。
・片方のスポンソンから空気が漏れた状態での、再乗艇。
①馬乗り再乗艇時には、空気漏れしている側に転覆しやすい。
②パドルフロートを使用する時には、空気漏れしている側にパドルフロートを設置した方が安
定するかと思いきや、そうでもないことが分かった。
空気が入っている側とパドルフロートの間が、思ったよりV字に沈んでしまうのだ。
(パドルと船体の結合方法を工夫すれば、もっと安定が得られたかもしれない)
空気が入っている側にパドルフロートを設置し、常にパドルフロート側に加重しておけば、思
いの外再乗艇に苦労は少なかった。
たまたま、この時はそう感じただけかな?
この様な事は、陸に上がって考えてみれば当たり前の事の様に思うのですが、いざという時その場で素早く行動出来るようにするには、やはり試して確認しておきたい事でした。
フネの調子が良い時には、なかなかやってみようと思えない事なので、これはこれでいい経験が出来たと思っています。(^_^;)
※そして帰宅後
前回の修理の経験を生かして、早速面倒臭い修理作業に取り掛かりました。
今回は船体布を裏返し、エアーチューブの修理と共に、それを包む布のケバ立ちや船体布に
テンションを掛ける部分の破損等も併せて修理しました。
修理時に、このフネは造りがチャチで設計の詰があまい商品だと改めて思いました。(-_-;)
今回は、頑張って船体布を裏返してみました。
エアーチューブの先端に1mm程の穴が開いていました。(左・中写)
dufix スパークリアで穴を塞ぎました。(右写)
エアーチューブを包む布は、ほぼ全周に渡りケバ立ちが認められ、布がほつれだしている状態でした。(左写)
全周に渡り、ボンドで補強をしました。(右写)
※この辺は、作り手の完全な手抜きで、もう飽きれるばかりです・・・(~_~;)
衣類の袖でも裾でも、布を折り返して縫合するのに、何もせずに布を縫合してあるので、ほつれ
放題です。
この布の強度を保つ意味でも、改善が必要と考えます。
船体布にテンションを掛ける部分は、数回の使用で黒い布が剥がれ落ちました。
その布を見ると、小範囲に接着剤の跡はありましたが、縫合された様子はありませんでした。
多分、掛かる力に耐えきれず、脱落したのだと思います。
その布が無くても使用可能でしたので、そのままの状態で使用し続けていましたが、この機会にdufix スーパークリアで元の位置に張り付け直しました。(左・中写)
※この辺も、作り手の完全な手抜きで、情けなくなってきます・・・(~_~;)
今回は、広範囲に接着剤を塗布しましたが、縫合はしていなので、早期に再脱落するかもしれ
ないと思っています。
赤い紐にもほつれてきた箇所がありましたが、これは通常起こりうる摩耗だと考えます。
ここにも、同接着剤を塗布し、補強しておきました。(右写)
また、スターン側の船体布の端(組み立てる際に巻き込む部位)からも布がほつれだしていたので、同接着剤を塗布し、補強しておきました。
※エアーチューブにたった1mm程の穴が開いただけで、安全性が著しく低下する商品です。
片側に1本の長いエアーチューブを使用するのではなく、3本の短いエアーチューブを直列した
方が、もし空気漏れが起きたとしても、フネが損なう安定性は少なくて済むと思います。
また、前回の修理の際にも記しましたが、スポンソンのメインテナンス性は不良です。
エアーチューブを包む布にファスナーを付けるだけでもかなり改善され、それは安全性にも繋
がる事なのですが、ただ布を縫い付けてよしとする様な商品ですので、改善されることは無いと
思われます。
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