先週、名古屋ボストン美術館で催されている、ボストン美術館 浮世絵名品展 第三弾 「北斎」を見に行って来ました。
初めて、葛飾北斎の様々な絵を間近で観覧することが出来ました。
役者絵、美人画、花鳥画、風景画など様々な作品約140点を、観ることが出来ました。
90歳で没するまで、約70年間生涯を通してこれらのテーマに挑み続けたのだそうです。
その間に、約30回名前を変え、約95回転居したことでも知られているそうです。
浮世絵は、版元・絵師・彫師・摺師が分業で制作されるのですが、管内のビデオ上映で「富岳三六景 凱風快晴」制作の様子が放映されていました。
そこで改めて、彫師や摺師の存在の凄さを感じました。
彫師の線の残し方次第で作品の印象は変わり、摺師の色決めや摺り方でも同様なのです。
そのため、彼らは自作の使い易い道具を駆使し制作にあたっており、感心しました。
また、女性の結髪についてのビデオ放映も興味深いものでした。
何十種類もある髪形の中の一つを実際に結髪する様子を観ることが出来ました。
芸者さんや時代劇で見かける女性の髪形は、カツラなんだと改めて気づきました。
浮世絵を観る際、何となくそういうものだと見過ごしてきた女性の髪形ですが、付け毛やら鯨のひげやら黒く染めた布の様なものやら・・・様々な物を使い、それらと地毛を結び、様々な髪形が作られていたことを知りました。
特に、あの横に張り出したビンは、鯨のひげ等で中から支えていたとは・・・御見それしました。
「結髪」という言葉の意味がよく分かりました。
※2014.3.23(日)まで開催とのことです。
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