蒲郡駅南口から徒歩3分にある生命の海科学館へ行ってみました。
入館料は大人¥700なのですが、JAFの会員証を見せると¥500に割引きしてくれました。
主に地球の成り立ちについて知ることが出来る施設で、世界でここにしか展示されていない世界最古の脊椎動物(ハイコウイクチス)の化石や地球最古の石(アカスタ片麻岩)等を見ることができたり、ミュージアムシアターでは3種類のシアター上映プログラムが用意されていたり、その他にも様々な展示や解説設備があり、予想以上に楽しむ事ができる施設でした。
建物は非常に立派です。(左写)
建物内には、ヒゲクジラ、珪化木、プレシオサウルス、イクチオサウルスの大型化石が展示してありました。(中写)
世界でココにしか展示されていない、世界最古の脊椎動物であるハイコウイクチスの化石がありました。(右写)
※・水を含んだ隕石によって、地球に海がもたらされた。(マーチソン隕石)
・マーチソン隕石の様な、有機物を含んだ隕石によって、地球に生命がもたらされたのでは?
・シアノバクテリアが光合成することで酸素を放出し、その事が生命の進化に寄与した。
(ストロマトライトにその痕跡が認められる)
・酸素量の増加により、原核生物の世界に真核生物が誕生。
・内核(直径約2500km)、外核(厚さ約2000km)、下部マントル・上部マントル(厚さ約3000km)、
地殻(厚さ約10~30km)。
・下部マントルと上部マントルの境界は、深さ約670kmにある。
・マントル内は、対流している。(プルームの存在)
・地殻にある花崗岩は、海のある星だからこそできた鉱物。
(地球最古の石:アカスタ片麻岩)
・火星の直径は地球の約半分で、内核と外核を合わせたほどの大きさ。
・対流圏(0~11km)と成層圏(11~50km)。
・スペースシャトル(約200~500km)、宇宙ステーション(ISS 380km)、
人工衛星(低軌道衛星 約350~1400km、中軌道衛星 約1400~36000km、
静止衛星 約36000km)。
蒲郡駅南口には、アメリカスカップに出場したニッポン・チャレンジが飾られています。
生命の海科学館です。
凄く立派な建物です。
入口に入ると、ヒゲクジラの化石が迎えてくれました。
「はやぶさ」のおみやげ展がやっていました。
はやぶさのカプセル内に、微粒子があったことはニュースで知っていましたが、微粒子の分析の様子や意義について紹介されていました。
地球の起源について、何か分かるといいですね。
中庭の、恐竜達です。
本当に、この様な色だったのでしょうか?
プレシオサウルスの化石が、吊るされていました。
音声案内装置は、無料で貸していただけます。
3Fに、展示室がありました。
隕石や化石、鉱物等とそれらを解説する設備などがあり、奥にはミュージアムシアターがありました。
小規模の映像と音声が流れる施設も、幾つかありました。
ナンタン隕石(左写)、テクタイトとシャタコーン(中写)、アエンデ隕石とマーチソン隕石(右写)
沢山隕石や鉱物が展示されている中で、このマーチソン隕石には1番驚かされました。
なんと、隕石150g中にスプーン1杯分の水が含まれていて、この様な隕石に含まれる水が海の源だというのです!
オッチャン、不覚にもちょっと感動しました。
そして更に、有機物(アミノ酸)まで含まれているというではありませんか!
つまり、隕石に含まれる有機物が、生命の源の可能性があるわけです。
あぁ・・・感動です。
触ってよい物は、ベタベタ触ってみます。
隕石は、重くて表面が凸凹していますが、触った感じは滑らかでした。
この様な、映像と音声で分かり易く解説してくれる装置が、あちこちに設置してありました。
この装置のおかげで、展示物についてやっと理解できた場面が多く、助かりました。
便利な世の中になったものです。
世界最古の石(アカスタ片麻岩)です。
花崗岩に強い圧が掛かってできた鉱物だそうです。
※外核に近い下部マントルがプルームとなり上昇し、地殻を突き抜け海水に冷され固まる。
固まったものが花崗岩。
時が経つにつれ、地殻は重くなり沈み始める。
これがプレートが上部マントル内へ潜り込む理由の1つ。
そして、マントルの内部へ沈んでいく。
つまり、マントルは対流し、地殻はその影響を受けて移動し、やがてマントル内に戻っていく。
ハイテクな立体映像を見ながら、解説をしてくれる装置もあります。
先カンブリア代の鉱物です。
マーブルバーチャートとノースボールチャートです。
深海の噴出孔辺りで、珪酸塩等が堆積し石化したものだそうです。
この中から、原核生物が見つかったのだそうです。
※チャートとは、堆積物のことだそうです。
先カンブリア代の鉱物です。
ストロマトライト(中写)と縞状鉄鉱石(右写)です。
ストロマトライロ:シアノバクテリアが作り出した岩石。
(シアノバクテリアは酸素を産出した)
縞状鉄鉱層:黒い部分は鉄鉱物(酸化鉄)に富み、茶色い部分はシリカ(珪酸)化合物に富んで
いる。
シアノバクテリアが産出した酸素に、海水中の鉄イオンが結合し、酸化鉄となって
沈殿し黒い部分になったと考えられている。
縞模様になる理由は、夏にシアノバクテリアから産出される酸素量が増すことで酸
化鉄の沈殿が増え、冬は酸素量が減るため酸化鉄の沈殿量が減り、シリカ化合物
等の堆積が目立つようになるため。
海水中の鉄イオンがなくなると、大気中へ放出される酸素量は増加した。
先カンブリア代の生物です。
エディアカラ生物群:地球上で最初の多細胞生物で、これ以前は単細胞生物だそうです。
殻や骨を持たない。(カンブリア紀に入るとこれらを持つ生物が出現)
だから、先カンブリア代の化石は見つけにくいとのこと。
カンブリア紀の生物です。
化石が多数展示されていました。
脊索・骨・殻等を持つ生物が誕生し、化石となって残るものが増えたわけですね。
ハイコウイクチス(澄江動物群の代表的な生物の1つ)です。
世界最古の脊椎動物(魚類)で、世界でここにしか展示されていないそうです。
※私、ピカイア(バージェス動物群)というナメクジウオに似た脊索動物が、すべての脊椎動物の
共通の祖先と思っていたのですが、バージェス動物群より2000万年も古い澄江動物群にこん
な生物が確認されていたとは知りませんでした・・・
魚の進化の様子です。
真ん中の化石は、リビスという魚のものだそうです。
リビスは中世代ジュラ紀に生息し、シーラカンス目だそうです。
確かに、似てますね。
この様な、解説装置もありました。
イクチオサウルス(魚)です。
中世代ジュラ紀~白亜紀にかけて生息していた、水棲爬虫類だそうです。
左写の中に入ると、泳いでいる様子(中写)が映し出されます。
化石も展示されています。(右写)
ミュージアムシアターです。
上映プログラムは3種類(各15分、「さわれる地球」のみ20分上映)あり、それぞれ趣向を凝らしてあり、楽しいものでした。(左写)
・「深海の怪物たち(3D)」は、3Dメガネを借りて迫力の映像が楽しめます。
・「生命の海への旅立ち(ゲーム)」は、画面前のボックス席に座り、ジョイスティックで画面内
に映し出される潜水艇を操縦して、ゲーム感覚で学べるようになっていました。
・「さわれる地球」は、直径1mの地球儀と画面を利用して、地球内部の様子や宇宙との境の様子
を学ぶ事が出来ました。
地球儀は圧力センサーにより、映像を手で回す事が出来、最後に触らせてもらえました。
※直径1mの地球儀において、地球上の水を全て合わせるとペットボトル1本分になるそうで、
その内、人が利用できる量は、たったスプーン1杯分なのだそうです。
※地球の起源について、少しだけ理解が出来た散策でした。
たまには、学びながら楽しむのも良いものですね。
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