今日も1日中、良い天気でした。
暑さに少し慣れてきたのか、風が吹くと気持ち良いな~と感じる瞬間がありました。
しかし、暑いことには変わりはなく、どこかに涼しい場所はないかと思い、昼休みに図書館へ行ってみることにしました。
見事に節電中でした・・・
同様な考えを持つ人がたまたま多かったのか、日常的に人が多いのか?とにかく人が多い事に驚きました。
せっかく来たのだからと、書棚を物色していると、こんな本を見つけました。
著:横田庄一郎
作:おわらの恋風 胡弓の謎を追って
昔、オートバイでフラフラ旅をしていた時、R41を岐阜県から富山県に入った所の道の駅(細入)のオバチャンに、八尾町へ行ってみなと薦められてフラッと寄ってみました。
とっても静かな小さい町で、八尾おわら資料館があったので入ってみました。
そこで初めて風の盆について知り、その何とも言えない雰囲気と魅力に引き込まれ「こんな素晴らしい文化が日本にあったんだ!オレ見つけちゃった!」と感激したことを、今でもはっきり覚えています。
旅から帰って、家族や友人に風の盆という魅力的な踊りを見つけたよと話したら、「お前・・・おわら風の盆って、ものすご~く有名なんだよ・・・」と諭されたのでした・・・
ちょっとショックでした。
しかし、見つけた時の感動も、風の盆の魅力も、私の中では今でも色あせてはいません。
風の盆の魅力は様々な要素があると思いますが、胡弓の音色もその1つだと思います。
胡弓ってどんな楽器なんだ?、何時から使用されているの?、どんな経緯で使用されるようになったのか?
初めてあの音色を聞いた時に湧き出た疑問を、この本を見つけた瞬間に思い出し、読んでみたくなりました。
さて、どんな内容なのか楽しみです。
私は、胡弓について多々誤解をしていたことが、分かりました。
そのルーツをたどれば、大陸(アラビアのラバーブという楽器が東西に広まっていったらしい)からなのでしょうが、
胡弓は、日本で作られた
和楽器であり、その中でも唯一の弓奏擦弦楽器だそうで、琉球の楽器が影響してできた可能性が高いそうなのです。
三味線を小型化した様な形態ですが、三味線の後に形作られた楽器のようです。
(私は、中国や朝鮮で使用されていたものが輸入されたのだと、思い込んでいました・・・)
そして、日本では広く演奏されていたのだそうですが、それが徐々に衰退していき、現在に至るそうです。
(私は、風の盆での演奏しか見たことがありませんが、阿波踊りなど様々な場面でも使用されていたのだそうです)
このことを知っただけでも、この本に出会えて良かったと思いました。
しかし、胡弓のルーツには諸説あり、今でも決定的な説は出ていないようです。
諸説の中でも、著者は
キリシタン起源説に近い見解を持っているようです。
キリシタンの琵琶法師であるロレンソが、キリスト教の信仰に係わる楽器である
ヴィオラを撥で弾いたとか、逆に琵琶を弓で弾いてみたのでは?という仮説には驚きました。
その他にも、鹿児島のゴッタンや琉球のクーチョーについて等、知らなかったことが沢山記されており、まるでミステリー小説を読んでいる様で、面白く読むことが出来ました。
読み終わった後、「
糸切初心集」に記されている琉球の「
らへいか」について検索してみると、興味深い論文「
胡弓とrabeca -ソフトとしてのキリシタン起源説についてー」を見つけることが出来たので、リンクを貼らせていただきます。
今年も、風の盆にいけるかな~?
ほろ酔いで、夜風に当たりながら、おわら節に浸る・・・
あぁ、またあの至福な時に、漂いたい。
立派な図書館です。
Dr JAZZこと内田修氏のジャズコレクションやご自宅にあったスタジオの様子が再現されているスペースもあります。
また、岡崎むかし館というスペースもあり、この日は小学生が課外授業を受けていました。
ジャズコレクション収蔵庫には、内田修氏のコレクション以外のジャズに関する資料も多数収蔵されているそうです。
浄瑠璃に使用される人形も、展示してありました。
実際の舞台は、1度しか見たことがありません・・・
人形1体を3人で操るので、人形の数より黒子の数の方が多く、特異な舞台という印象を持った記憶があります。
内田修ジャズコレクション展示室です。
この日は、時間が無いので立ち寄りませんでしたが、機会を見つけてじっくり見てみたいと思います。
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