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日々の出来事を綴るblog (兼、趣味の備忘録)

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東日本大地震(東北関東大震災)

2011年3月11日 PM2時46分頃、東北太平洋沖にて日本観測史上最大であるM8.8(後に9.0に修正)の大地震が発生し、東北地方を中心に未曾有の大災害を引き起こす事態となってしまいました。
震源は1箇所ではないとのことで、北米プレートと太平洋プレートの境界複数箇所で繰り返し発生しているようで、余震が複数箇所で何度も発生し続けているとのことです。
1日が経過し、災害による被害状況がTV等の報道で少しずつ明らかになるにつれ、あまりの甚大な被害状況に言葉もありません。

被災された全ての方々に、心よりお見舞いを申し上げます。


私は当時、仕事の関係で名古屋におり、地下鉄で移動中でした。
正直、揺れはまったく感じていませんでした。
地下から出ると、地震の揺れに驚いた人々がビルの外に出てきており、辺りを見回していました。
また、上空には県警の防災ヘリが飛び、状況の確認をしていました。
そこで初めて、名古屋でも相当揺れいたことを知りました。

その夜、TVを見るとあまりの災害規模の大きさに息を呑みました。
東北の街を襲う大津波の様子、仙台の街が停電で真っ暗となり南方で炎が揺らめいている様子、千葉の石油精製所が炎上している様子、東京の渋谷バスターミナルが帰宅したい大勢の人々で満たされている様子 等々

明けて本日12日(土曜日)、仕事の合間にTVを確認しながら過ごしていました。
被災状況が徐々に明らかになるにつれ、想像をはるかに超える災害状況であることを知りました。
また、内陸の長野県北部の栄村や新潟県十日町市周辺でも震度6程度の地震が発生したとのことでした。
津波が一気に東北の街々を呑み込み、建造物を破壊し、車や船を押し流し、更に引き波が追い討ちをかけるように何もかも丸ごと流し去り、残った辺りの様子は一面建物は倒壊・流出し瓦礫で埋め尽くされ壊滅した状況で、自然災害の恐ろしさを痛感するものでした。
(津波は何度も発生しており、警報や注意報が今も続いています。)
12日PM3時36分頃には、福島第一原発の1号機の原子炉を覆っている建屋が水素爆発で吹き飛び、その後半径20kmに退避指示が出ました。
(鋼鉄製の原子炉格納容器やその内部にある圧力容器は無事とのことだが、炉心を冷却するために圧力容器内を海水で満たすことにしたとのこと)
正確な人数は不明ですが、被爆者も出た模様です。
発生から24時間以上経過した今でも、災害状況の全貌は把握出来ないようで、まだ余震は続いているそうです。

13日(日曜日)福島第一原発3号機にも異常が発生し、炉心冷却のために圧力容器内に海水を注入するとのことだが、順調に作業が進まない模様です。
東京電力では明日月曜日からの経済活動開始により、約1000万kw電力が足りなくなることが予測できるため、計画停電(輪番停電)をすることを発表しました。東京電力が管轄する1都8県の市や区を5つのエリアにグループ分けし、明朝6時20分より1グループ約3時間ずつ順番に計画停電を行う予定とのことです。
PM6時頃(地震発生から約51時間後)全国的に津波注意報が解除されました。
宮城県の村井知事によると、県内で亡くなられたかたは1万人近くになるだろうと発表していたが、とにかく誤報であって欲しいと願うばかりです。

14日(月曜日)東京電力の管轄にて計画停電を開始した模様ですが、電力使用量が予想していた量を下回れば(約3300万kw以下なら)、必ずしも停電になるわけではないようです。
AM11時01分頃、福島第一原発3号機にて、1号機同様の水素爆発が起きた模様です。
(原子炉格納容器やその内部にある圧力容器は無事とのことで、大きな放射能漏れは無い模様で、半径20km内の退避指示は変わらず引き続いています)
PM1時25分頃、福島第一原発2号機の冷却機能が失われたと判断し、PM1時38分に福島県に報告をしたそうです。
その後、圧力容器内の水位が下がり続け、約2時間20分間燃料棒が全て露出したそうですが、圧力容器内の圧を排出し海水を注入しなおすことで水位は回復傾向にあるとのことでした。
PM11時20分頃、再び燃料棒が全て露出したそうです(理由は不明だが圧力排出弁が閉じ、圧力容器内の圧が上昇し、注水不可となった模様)。
宮城県警の見解でも、県内の死亡者は1万人近くになるだろうとのことで、改めて誤報であって欲しいと思いました。

15日(火曜日)
AM11時の政府会見の内容
 ・福島第一原発1・2・3号機共に原子炉冷却のための海水注入を継続中とのこと。
 ・2号機にも燃料棒の約半分は注水できたとのことだが、AM6時10分に格納容器に付属して
  いるサプレッションプール(圧力抑制室)付近で小規模な爆発様現象(原因や詳細は不明)
  が起き、放射性物質の漏洩が懸念される。
 ・4号機は定期検査のため運転停止中だったにもかかわらず
  AM6時頃、爆発様現象が起こり(水素爆発と思われる)
  AM9時38分、火災発生を確認し、その後鎮火したとのこと。
 ・AM10時22分に、3号機周辺で最大で400mSv/hが観測されたとのこと。
 ・半径20km以上30km以内にいる人々に、屋内退避を求めるとのこと。
東北電力でも、明日から3日間の予定で計画停電を行うと発表。
株価が暴落し、一時はリーマンショック時より大きい下げ幅を記録し、最終的には8605円15銭(1015円34銭安で過去3番目の下げ幅)となる。
PM10時31分頃、静岡県東部(富士宮市周辺)にて、震度6強の地震が発生。
地震発生から、TVは全て地震関連ニュースだったが、通常のプログラムが少しずつ放送しだしました。

16日(水曜日)、世間では様々な物が買い占められているらしく、政府会見では燃料を買い占めないで欲しいと言っていました。
帰宅時にホームセンターへ行ってみると、ラジオ・懐中電灯・電池・炭・カセットコンロ・ガスカートリッジ・水・ゴミ袋等が売り切れていた。
AM1時35分頃、2号機の圧力容器内の圧力が、大気圧と同レベルとなり、格納容器内の圧力も低下したことから、機密性が保たれなくなり放射性物質の漏洩が懸念されます。
AM5時45分頃、4号機から再出火を確認し、AM10時になっても白煙が上がっており、使用済み核燃料プールからのものと予測される。
AM8時30分頃、3号機からも白煙が確認され、後にこれも使用済み核燃料プールからの水蒸気と予測される。
(何故、使用済み核燃料プールから白煙(水蒸気かもしれない)が上がるかというと、停電によりプール内の水が循環できずに水が沸騰し水蒸気となり、水位が低下し、使用済み核燃料が露出し、発熱量が増加し、火災が起こることに起因するそうです。)
その後、3・4号機の写真が公表されたが、損壊状況が深刻です。
陸自ヘリで3・4号機上空から海水投下し、使用済み核燃料プールに注水しようと試みたが、原子炉上空の放射線量が高過ぎ作業を断念せざるを得なかった。
警視庁は警視庁機動隊の高圧放水車(50~100m先まで放水可能)で、地上からの放水を検討中とのこと。
また、東電は米軍所有の強力なポンプ車を貸与し、地上から放水することも検討中とのこと。
いづれも高放射線量の中での作業になるため、困難を極める作業となりそうだとのこと。
5・6号機(運転停止中だった)の使用済み核燃料プールの水温も、停電により水を循環できないために上昇傾向にあるとのこと。
株価:9093円72銭と反発した。

17日(木曜日)、昨日自衛隊ヘリから4号機の使用済み核燃料プールには水が幾分か残っており、使用済み核燃料が露出していないことを上空から確認したとのこと。
AM9時48分から、陸自ヘリ2機を使用し、3号機をめがけ100m上空から計4回海水投下(7.5t/1回×4回=計30t)をしました。
その様子は、様々な条件によりピンポイントに投下というよりも、散水という様子でした。
パイロット等作業をされた方達の被爆量は1mSv以下だったとのこと。
PM7時頃から、3号機の使用済み核燃料プールをめがけて、警視庁の高圧放水車で4tの水を放水(かかった時間は5分)したが、目標には届かなかった模様。
PM7時35分頃から同目標に、自衛隊の救難消防車5台を使用し、5分/1台ずつ順次地上からの放水を開始し、PM8時7分に作業終了したとのこと。
福島第一原発では、外部電源と接続し冷却装置が働くように試みている模様。
夕方から、大規模停電が起こるかもしれないと経済産業省が発表し、都市部駅では早期に帰宅する人で混雑した模様だが、節電が効をそうしたのか大規模停電は免れた。
米・英・韓は在日自国民に対し、福島第一原発から80km以上離れるように指示を出した。
株価:8962円67銭(131円5銭安)
円相場が1ドル=78円98銭と円高となる。

18日(金曜日)、今日で発災から1週間
PM1時55分頃から自衛隊の救難消防車6台と米軍から貸与した高圧消防車の計7台で、1台ずつ順次3号機の使用済み核燃料プールをめがけて計50tの水を放水し、PM2時40分頃作業終了したとのこと。
福島第一原発の現時点での状況は、IAEAの国際原子力事象評価尺度でいうところのLEVEL5に引き上げられたとのこと。
東京消防庁のハイパーレスキュー隊139名が、福島第一原発へ向けて出発し、屈折放水塔車と遠距離大量送水車を使用し3号機の使用済み核燃料プールめがけて19日AM0時30分頃から20分間に渡り約60t(1分間に3t放水)の海水を連続放水をしたとのこと。
外部電源との接続作業は進行しているが、まだ通電はしていない。
円相場が、国際協調介入により円が売られ、1ドル=81円後半と下落した。
そりにより株価終値は9206円75銭(244円08銭高)となる。

19日(土曜日)
東京消防庁のハイパーレスキュー隊139名が、福島第一原発へ向けて出発し、屈折放水塔車と遠距離大量送水車を使用し3号機の使用済み核燃料プールめがけて19日AM0時30分頃から20分間に渡り約60t(1分間に3t放水)の海水を連続放水をしたとのこと。
PM2時頃より、同方法にて13時間半連続放水を開始したとのこと。
5・6号機のための非常用発電機(5号機用が動かないので、6号機用と6号機の予備の2台を稼働させた模様)が動くことが確認でき、AM5時頃より5号機の冷却ポンプを作動させ、使用済み核燃料プールの水温が下がりだしたとのこと。
1・2号機に、外部電力を引き込む電源ケーブル設備が繋がったとのこと。

20日(日曜日)
5・6号機の原子炉内の水温が100℃以下になり、冷温停止という制御下におけることが出来るようになったとのこと。
1・2号機の配電盤に外部電源からのケーブルが接続された模様で、漏電や故障等がないか調査中とのこと。
4号機の使用済み核燃料プールに、自衛隊による放水が2回おこなわれたとのこと。
3号機の使用済み核燃料プールに、東京消防庁のハイパーレスキュー隊による連続放水がPM9時半頃から開始され、6時間連続放水する予定とのこと。
政府の対策委員会は、屈折放水塔車と遠距離大量送水車の組み合わせが有効なので、もう一組出動要請をしたとのこと。
自衛隊は、福島第一原発で起きた水素爆発によって散乱した瓦礫を撤去し放水し易くするために、戦車を出動させることを決めたとのこと。
被災地での犯罪も増えてきたとのこと。(例:ガソリンの抜き取りや食料や物品の強奪、傷害事件など)
原子炉からの放射能漏れが心配される状況なので、様々な風評被害がでているとのこと。(例1:暫定基準値の放射線量を超えたために出荷規制を指示された野菜や牛乳があるが、そこ以外で収穫された暫定基準値内の野菜や牛乳までもが売れなくなってしまった。例2:輸送業者の方達が被爆を恐れ被爆量の少ないはずの街にも物資を運ばなくなり、その地域が物不足に陥るなど。)
避難所には少しずつ物資が届くようになり、一部だがお風呂に入れる所も出てきた模様。
入浴後のサッパリした姿で前向きな発言をする被災者の姿を見て、少しホッとした。

※発災から日が経つにつれ、TV番組の中に芝居がかってきたものが出てきた。
 真実を伝えようという必死さが、真実らしく番組を製作しようとするいやらしさに変わっていると
 感じることがある。
 時に、あまりに馬鹿らしく・情けなくなる。
 更に、それらに踊らされて買い占め等の愚行に走る、主婦や老人達。
 あいつのせいで、こいつのせいで、不安だから・・・
 自分のことは棚に上げ、不満や文句をブチまける事だけは、随分と上手くなったものである。
 どうやったら、ぶら下がれるか・・・
 そんな考え方が蔓延する社会で、何の疑問も持たずに生きてきた人が何と多いことか。
 大切な事は、孤独に学び・考え・自分なりの結論を出すということ。
 そして、その結論に基づいた行動をとること。
 そこから始めて意義のある対話ができ、他人を大切にする意味を知り、自分を知るのだと思う。

 空・土・水に放射性物質を撒き散らしてしまったことは、今後尾を引く問題となるだろう。
 人は自然の中の一部であり、繋がっているのだから・・・
 人は特別な存在なんて愚考は、あり得ないと思う。
 便利さと引き換えに、随分と大きな代償を払う事になったが、きっとそれすらも直ぐに忘れて
 同じ事を繰り返巣ことだろう。
 人の自律とは、なんと難しいことなのだろう。
 賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶという言葉があるが、昔からこの言葉に疑問を
 感じていた。
 人は歴史からは学ばずに愚考を繰り返し、全ては経験し時が過ぎてから理解するのだと思う。
 人という動物の特性を再認識しなければ、何度でも同じような事を繰り返すのだろう。

 こんな時にとお叱りを受けるかもしれないが、今回の震災が日本という国の在り方を考え直す
 きっかけに欲しい。
 そして国民が、自信を持って自国を愛せるような国になって欲しい。
 出来る事なら、新憲法制定から考え直したい。
 日本人が未来の自国の在るべき姿を、自分達で決定すべきだと思う。
 やはり、そこから始まるのだと思う。
 現憲法と重なる部分があってもいいから、そうあるべきだと思う。
 今後、政治・経済・文化において、日本人として自信が持てる豊かさを追求するべきなのではと
 思う。
 それには、避けては通れない事だと考える。
 そして、それが日本人の勘違いを正すための唯一残された方法のように思う。
 振り返った時、あの時は苦しかったけど、あの時代が日本人を成長させたと言えるように成るこ
 とを、祈るばかりである。

 
※東海大地震(フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界を震源とし、東海地震・東南海
 地震・南海地震に分けられるが、同時期に併発する可能性も高いといわれている)がいつ起き
 てもおかしくないと言われ続けています。
 改めて、災害対策について考え直したいと思います。
 
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