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gooseの散歩

日々の出来事を綴るblog (兼、趣味の備忘録)

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羆嵐

先日、「間宮林蔵」を読み終わり、次は同作家の「羆嵐」を読んでみました。
何故かこの作品には、まったく読み辛さは感じず、すぐに話の中へ入ることが出来、あっという間に読み終わることが出来ました。
大正4年12月に北海道の天塩国苫前三毛別・六線沢の集落で日本獣害史上最大の惨事といわれる羆事件が実際に起こったのですが、それをモチーフにして書かれた小説です。

かつて北海道や樺太に入植された人々は、羆という問題をどの様に考え・対処していたのだろう?
現代とは比較にならないぐらい羆の生息頭数は多かった中で、質素な家屋に住み、武器にも恵まれていなかったはずなのに・・・
アイヌの人々との交流があれば、羆との付き合い方を教えてもらうことも出来たかもしれないが、そんな交流はなかったのかな?
恐ろしさを押し殺して生活していたのだろうか?
それとも、あまり考えないようにしていたのだろうか?
それにしても、アイヌの人々は逞しいな・・・凄すぎる。
自分が他の動物の食料になるかもしれない・・・という世界
圧倒的な恐怖の中に引きずり込まれた時に、生きようとする勇気・力・知恵が出るだろうか・・・?
そんな間も、無いのだろうか・・・

読んでいるうちに、色々と想像してしまい・・・怖かったです。


著:吉村 昭
作:羆嵐

※・マタギの中には蝦夷に渡った方達がいたそうだが、ツキノワグマとは大きさや性格等が違う羆
  を相手にした時、その違いに戸惑わなかったのだろうか?
 ・以前に利尻島を旅したとき、明治45年5月に北海道本島の天塩から直線距離にして19km
  泳いで島に渡ってきた羆を漁師達が殺捕したという事件があったことを知りました。
  羆の泳ぎの達者さに驚くと共に、漁師が羆を斧や棒を使い殺捕したという事実に驚いたことを
  思い出しました。
 ・「羆嵐」は、その羆がやってきた天塩からオロロンラインを南下し、苫前から少し内陸側に入っ
  た三毛別周辺が舞台となった話で、地図で確認すると、どちらかといえば沿岸部に近い山中
  での事件だったようです。
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